異次元対策チームの取り組みについて
国際信州学院大学では、政府の「異次元の少子化対策」等の諸政策に対応するため、令和5年2月に「異次元対策チーム」を発足しました。ここではその具体的な取り組みをご紹介します。
異次元対策チームの目的は、政府が提案した児童手当や保育・教育費の負担軽減などの経済的支援や、学童保育や病児保育、産後ケアなどの支援拡充、働き方改革などの社会的支援など、少子化対策の柱となる施策について、異次元の視点から分析し、効果的な提言や対策を行うことです。
たとえば、児童手当については、所得制限を撤廃し、高校卒業まで支給することで、子どもを持つことへの経済的不安を和らげることができますが、それだけでは不十分です。異次元対策チームでは、多次元空間における子育ての可能性や課題について研究し、時間的な制約や柔軟性に関する提案を行います。例えば、多次元空間では、3次元空間内の一点に多人数を同時に存在させられるため、保育所や学校などの施設の収容力が向上します。また、様々な軸に沿って移動することで、子どもの成長過程を自由に見守ることができます。しかし、一方で、多次元空間では、時間的な因果関係が複雑化し、親子関係や教育方針などに影響を及ぼす可能性もあります。そこで、多次元空間における倫理規範や法制度などの整備が必要となります。
また、高等教育費用の負担軽減については、授業料の後払い制度や奨学金制度の拡充などで進学機会を広げることができますが、地域・家庭環境による教育格差などの課題も残ります。異次元対策チームでは、多次元物体を対象とする数学・物理学の理論によって高等教育の内容や方法について研究し、多様性や創造性に関する提案を行います。例えば、多次元物体は、表面積や体積などの概念が通常と異なり、また一般的な視覚では正確な形状を捉えることが困難です。これを逆手に取り、多次元物体を扱うことで、空間的な認識力や想像力を養うことができます。また、多次元物体は様々な分野に応用できるため、学際的な学びや協働学習を促進することができます。そのため、チーム内では、多次元物体に関する教育支援システムや教材の開発・無償提供が提案されています。
異次元対策チームでは、これらの研究成果を政府や社会に発信し、少子化対策の一助とするとともに、本学の教育・研究水準の向上にも貢献することを目指しています。少子化は日本だけでなく世界的な課題ですが、異次元の視点から新たな解決策を提供することで、本学は国際的なリーダーシップを発揮することができると考えています。