天地創造行為を伴う世界五分前仮説の実験を禁止 「シュレディンガーの猫で実際に猫殺さない」
国際信州学院大学では、 世界五分前仮説の検証実験を行うときに、実際に世界を作る事を禁止します。
世界五分前仮説は哲学における思考実験の一つで、「この世界は本当は5分前に始まったのかもしれない」というものです。五分前仮説の世界では建物も動植物も人間の歴史の個人の記憶も全て5分以上前から存在するかのように設定して作られています。この仮説を確実に否定することは不可能で、逆に、この世界が5分前に作られたと証明する事もできない、とされています。
今回、修士論文のテーマとして「世界五分前仮説」を取り上げた学生が「世界五分前仮説の検証実験を行うにあたり、実際に新しい世界を天地創造し、偽の記憶を植え付けた状態の人々を実験に使用する。通常であれば五分前仮説は検証不可能だが、自分で世界を作れば神の視点から偽の記憶を持つ人々を観察することが可能である。」という内容の実験計画書を提出しました。これを受け学内で有識者会議を行った結果、天地創造行為を伴う世界五分前仮説の実験を禁止することといたしました。
有識者会議の座長である道玄坂教授は次のように説明しています。
「シュレディンガーの猫実験では実際に猫は殺さない。天地創造は神話の中の物語であり、実際に五分前仮説の世界を作ることは基本的神権の侵害で神的搾取だ。」
同じく有識者会議に参加した吉村教授は次のように述べました。
「わざわざ天地創造しなくても生きた人間を培養液みたいなのに入れて仮想空間に接続すれば良いだけなのに。」
なお、この学生は既に世界を作ってしまったのか否か、我々のいる世界は5分前に作られた世界なのか元からある世界なのかを明らかにしていません。